嵐の二宮和也君が大好きな 主婦のひとりごとです。
嵐、究極ポップな名作 『 Are You Happy? 』 をRO69はこう聴いた
2016年10月28日 (金) | 編集 |


 徹底レビュー 】

嵐、究極ポップな名作 『 Are You Happy? 』 をRO69はこう聴いた

前作 『 Japonism 』 から1年ぶりとなる嵐のニューアルバム

『 Are You Happy? 』 は、端的に言うならば究極のポップアルバム

ということになると思う。

嵐のここまでポップなアルバムは 『 Popcorn 』 ( 2012 ) 以来

だろうが、 『 Popcorn 』 が明確にポップアルバムを作ることを

意図して制作されたのに比べると、本作はもっと無作為な

「 偶然 」 のポップアルバムという印象を受ける。


それこそ究極のコンセプトアルバムだった 『 Japonism 』 とは

対照的に、この 『 Are You Happy? 』 にはサウンド面・歌詞面で

はっきりコンセプトと言い切れるものは存在しない。

その代わり、1曲1曲のクオリティをとことん上げていくという個別の

作業に集中してこだわりまくった結果として、粒ぞろいの曲が詰まった

ポップアルバムが誕生してしまったのだろう。


本作ではコンセプトがないことが即ち自由に繋がっている。

冒頭から最後まで様々なタイプ、ジャンルのサウンドが入れ替わり立ち替わり

現れ、ファンクかと思えばエレクトロ、エレクトロから歌謡曲へ、歌謡曲から

ギターポップ、からのヒップホップ、そしてR&Bへと、ばらばらだったはずの

各曲の方向性が気づいた頃にはぎゅっと濃縮還元された 「 楽しさ 」 に

集約されていく感覚がまさにポップ!


そしてその賑やかでカラフルな本作の楽しさを要所要所で引き締めていく役割

を担っているのが、アルバムに先がけてリリースされたシングルナンバーの数々だ。

山下達郎の “ 復活LOVE ” はまさにトップオブザポップたる風格で、

ダイアモンドみたいなゴージャスな輝きを放っているし、某結婚情報誌の

CMソングだった “ 愛を叫べ ” は、そのシンプルなメロディラインの

一方でバックトラックとコーラス処理が滅茶苦茶凝っていたことに改めて

気づかされたりする。


そう、この 『 Are You Happy? 』 は究極のポップアルバムであると同時に、

これまでの嵐のディスコグラフィーの中でも一、二を争うディープな音楽的

先鋭が試されているアルバムでもあるのも凄いのだ。

“ Ups and Downs ” のリズムとホーンセクションは 「 え、そっち行くの? 」

と驚くほどマニアックな足取りで大胆に転調していくし、5人のフレンドリーな

歌声が乗ることで一気にお茶の間化していくものの、

“ WONDER-LOVE ” はクラブでかかっていても遜色ない最新エレクトロ

チューンだったりもする。


本作にはおなじみのコラボレーターから海外勢、そして意外な顔ぶれまで

多くのアーティストが参加し、楽曲を提供しているが、彼らの仕事には

アイドルソングゆえの制約よりも、スーパーアイドル嵐によって広げられた

ポップの可能性を信じ、使いきる楽しさをより強く感じさせるものだ。

彼らのソングライティングやアレンジには、日本一のアイドルである嵐に

対する遠慮や萎縮がまったくない。

優れたポップソングとは、誰にでも分かるように中庸を探っても作ることは

できない。

アーティストの創造性を120%絞り出した上で、それを平易に聴かせ、

届ける説得力をもってして初めて生まれるものだ。

嵐からジャスティン・ビーバーまで、トップアイドルの最新音源を

聴いているとつくづくそう思う。



ちなみに松本潤のソロナンバー “ Baby blue ” の 90年代の

渋谷系前後のムードを彷彿させるレアグルーヴ、フレンチポップ感が

面白いなと思ってクレジットをチェックしたら、ギターを弾いているのが

高野寛で思わず 「 納得 ……! 」 となってしまった。

そんな “ Baby blue ” をはじめ、5人のソロ曲も今回はバラエティかつ

意外性が随所に散りばめられたものになっている。


嵐きっての美声の持ち主である大野智のソロ曲 “ Bad boy ” が、

オートチューン全開でボーカルにエフェクトかかりまくりの4つ打ちの

EDMナンバーだったのには驚いたが、むしろこれはコンサートでの

大野のダンスに嫌でも期待が高まるという嬉しい意外性だろう。


また、自作歌詞曲はアコースティック&パーソナルな内容になることが

多かった二宮和也だが、本作の自作詞ソロ曲 “ また今日と同じ明日が来る ”

は、カラフルに膨らみ弾けるドリーミーなエレクトロポップで、世界・他者に

向けて扉が開かれたものなっているのもちょっとグッとくる。



前述のとおりあらゆるサウンドジャンルを飲み込んで一大ポップアルバムに

仕上げられている本作だが、その飲み込む過程においてあえてベタを、

ジャニーズソングならではの和洋折衷の歌謡曲もきっちりやりきっているのも

本作の懐の深さ、嵐のポップネスの寛容さだ。

たとえば “ 青春ブギ ” のルーツを辿るとジャニーズの大先輩フォーリーブスの

“ ブルドッグ ” あたりまで行きつきそうだし、 “ Amore ” のラテンミュージックと

昭和歌謡のミクスチャーは、 “ アンダルシアに憧れて ” から

“ 青春アミーゴ ” 、 “ Venus ” と脈々と受け継がれてきた、これまた

ジャニーズの十八番と呼ぶべき独自のベタポップ路線のナンバーだ。


なお、 “ Amore ” は相葉雅紀のソロ曲で、 “ 青春ブギ ” は相葉が

プロデュースした曲になっている。

どちらも相葉ちゃんらしくてニヤリとしてしまうわけだが、本作はソロ曲に

加えて5人がそれぞれ1曲ずつプロデュースを受け持っているのも

大きな特徴。

嵐の総意に加え、5人それぞれの個性とモチベーションがいつもより

やや強調されたことによって、 「 偶然にして最高のポップアルバム 」

である 『 Are You Happy? 』 の絶妙のバランスは生まれているのだと思う。


嵐のアルバムは、その時々の彼らがどのようにして世界と向き合っているかを、

かなりはっきりと反映&象徴した作りになっているのが面白いと私は考えている。

初期の数枚は、彼ら5人が内を向いて円陣組んでいるイメージだったし、最近の

数作は5人が横一線に並んで前を向いている、攻めているイメージだった。


それに対してこの 『 Are You Happy? 』 は、喩えるなら5人が背中合わせで

円になり、外を向いているイメージだ。

その眼差しの方向は5人5様、それぞれに好きなことをやっている。

それはもちろん、互いに目線を交わさずとも通じ合う信頼が前提であり、

背中越しの阿吽の呼吸で 「 嵐とは 」 という命題を共有している

2016年の嵐だからこそ組めたフォーメーションだと思う。


ラストチューンはタンゴとヒップホップとファンクを掛け合わせた圧倒的に

ゴージャスな “ TWO TO TANGO ” なのだが、これが面白いくらい

フィナーレにふさわしくないと言うか、美しい幕切れの演出をほぼ考えて

いない攻めに次ぐ攻めのナンバーで、自身のソロ “ Sunshine ” や

筆頭プロデュースを手掛けた “ To my homies ” ではリリカルかつ

抑えめのラップを披露していた櫻井翔も、ここではタフでセクシャルな

低音サクラップを炸裂させているし、幕を下ろす間もなく早くも次への

期待を煽るようなこのエンディングもまた、 『 Are You Happy? 』 という

アルバムのコンセプト度外視の音楽的充実を象徴していると思う。


次のターニングポイントである嵐の20周年が少しずつ見え始めている今、

躊躇なくアクセルを踏み込む彼らの背中を追いかける、そんなポジティブ

エネルギッシュなファン冥利に尽きる一枚が 『 Are You Happy? 』 だと

言えるだろう。

Are You Happy?  その問いへの答えはもちろんただひとつのはずだ。

( 粉川しの )




全部聞いて、いろんな曲調があるし、踊る曲ですね。

益々楽しみ 


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